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2010年 09月 17日
「チャクラ(畑)へ行こう。」
マシェテを片手に、テレサは現れた。 いつものカラフルなシピボ族のブラウスと紺の無地の巻きスカート姿だ。 中部ジャングル、サンフランシスコ村でお世話になったのが、シピボ族のテレサだ。紹介してくれたリマ在住アマゾン屋のあやさんが、私がハーブを学びたいことを伝えてくれていた。畑に向かいながら、ハーブを教えてくれると言う。 ジャングルの中の村のはずなのだが、その村はだだっ広く、舗装していない道もその幅が広く、木陰が極度に少ない。照りつける太陽と湿気の中、ひと気の少ない村の中をゆっくりと、むしろ、少々だらだらと歩く。人々はこの暑さの中、家の中にいるのだ。 ふと、振り返ると、途中で挨拶に寄ったテレサのお母さん、アナスタシアが、私達の後を歩いていた。背中が曲がった細い彼女のその手には、やはり、マシェテが握られていた。 道からそれて、雑草が生い茂る小道に入った。小道を遮る雑草に、二人はマシェッテを切り込みながら、前に進んだ。アナスタシアは、裸足である。その細身に似合わず、ふくらはぎの筋肉はしっかりとついていた。 テレサの畑は、緑がうっそうとしていた。 到着するや否や、二人とも、思い思いにマシェッテを振りかざし始めた。 生い茂った雑草を取り除いているのかと思ったが、切り倒していたのは、ユカ(Yuca)の木だった。ユカとは、南アメリカ原産のトウダイグサ科の低木。その根っこを食べる。タロイモのような、ペルーでは一般的な食べ物。それまでにも、ゆでたもの、揚げたものなど、ユカは何度も食べていた。 まず、あたりにある細いユカの木をバッサバッサと全て切り倒していった。うっそうとした藪は、あっという間にクリアになった。 切り倒した木は、ずるずる引きずりながら、隣の藪に投げ入れる。私はせいぜいそんなことくらいしか手伝えない。 そして、木を切った根元の周りの土にマシェテで切り込みをいれ、木の切り口を思いっきり引っ張る。そうやって、芋の部分を取り出すのだ。 作業すること、20分程度。二人の力で、あっと言う間に麻袋半分以上のユカ芋が獲れた。早い!確かに、この暑さの中では、これ以上の作業は辛いけど。それにしても早い! 「重たくない?手伝おうか?」 と、一応声をかけた。 テレサはニッコリ笑って、麻袋の上部を結び、輪をつくって、頭にかけ、袋を背負った! ・・・・すごい。。。 ユカの木は、成長が早い。植えてから、3ヶ月から6ヶ月くらいで、その根は食べられるほどに大きくなるとのことだ。木は細かったが、高さは2m以上にはなっていた。 帰り道。ハーブを教えてもらったり、クラフトに使う実のなる木を探しながら、歩いていた。 と、テレサとアナスタシアは、ちょっと待ってて、と言い、茂みに飛び込んだ。 とたん、二人がキャッ!と叫び、足を踏み鳴らし始めた。 シロアリだ! 一旦は、茂みから出てきたアナスタシアだったが、又戻り、テレサはサンダルを投げ出し、そして、二人で必死にマシェッテを茂みの中に何度も振り下ろしていた。 数分後。 痛い、痛い、と言って、シロアリを振り払いながら、二人は、それぞれ大きな一株の草を持って茂みから出てきた。 レモングラスだった。 そして、テレサは、袋を頭で背負って、レモングラスを更にその上に載せ、何事もなかったように、歩き出した。 テレサは50代、アナスタシアは70を越えているかもしれない。 たくましいシピボ族の女性達だ。
by Amazon_Peru
| 2010-09-17 13:46
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