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2010年 09月 10日
ブラジル、アルゼンチンに次ぐ、南米で3番目に大きい国土を有するペルーは、その地形、気候によって、3つの地域に分けられる。
ペルーのほぼ中央に南北に走るアンデス山脈は、シエラ(Sierra/山脈)と呼ばれる(地図中、茶色の部分)。熱帯地域では最高峰6,768mのワスカラン(Huascaran)を筆頭に氷河を残す標高5,000m以上の山々から、農業が営まれている3,000-4,000mの地域などその気候は様々。 アンデス山脈の西側は、太平洋に面した3,000kmもある海岸線に沿って、コスタ(Costa/海岸)と呼ばれる(地図中、肌色の部分)。海岸線からアンデス山脈の西側斜面標高500mくらいまで、幅にして50km~150kmの地域を指す。基本的には、砂漠気候。ジャングルの雨は、アンデス山脈によってさえぎられてしまうのだ。 そして、アンデス山脈の東側斜面、標高2,000m以下に広がる熱帯雨林をセルバ(Selva)と呼ぶ。国土の約60%を占めるとのこと。年間を通して、暑く湿気がある地域だ。標高2,000mから500mくらいまでをHigh Jungle(ハイジャングル/Selva Alta:地図中、黄緑色の部分)、それ以下をLow Jungle(ロージャングル/Selva Baja:地図中、緑色の部分)と呼ぶ。 セルバはさらに3つの地域、北部、中部、南部に分かれる。 ペルーのジャングルで、おそらく最も有名なのは、人口43万人のイキトス(Iquitos)をその主要な町とする北部のセルバであろう。いくつかの河を束ねてイキトスの東に流れていくのがアマゾン河(Rio Amazon)だ。いわゆるアマゾン河の入り口にあたる。私はまだイキトスへも北部のジャングルへも行っていない。前に、ジャングルでは日本人を見かけない、と書いたが、もしかすると多くの日本人は、イキトス周辺のジャングルへ行っているのかもしれない。なんと言ってもアマゾン河だし。 中部のセルバは、イキトスに向かって北へ流れ、アマゾン河に合流するウカヤリ河(Rio Ucayali)流域に広がる。ウカヤリ河は、今年初めに洪水が起きたマチュピチュのそばを流れるウルバンバ川(Rio Urbamba)の下流にあたる。クスコからマチュピチュに向かう電車に沿って流れているのがウルバンバ川だ。 中部セルバの入り口となるプカルパ(Pucallpa)は、人口20万強、ジャングルの中とは思えないほど大きい町だ。中心地を歩けば、先進国の都市にいるのとあまり変わりがないほどだ。既にいくつかの川を束ねたウカヤリ河は、その幅はかなり広く、プカルパとイキトスを結ぶ主要な交通網となっている。プカルパの港は大きく、とても賑わっていた。果物等を運ぶ沢山の小さな船、巨大な丸太を運ぶ材木船、貨物船、客船と様々な船が行きかう。これだけ町が栄えていれば、想像に難くは無いが、周辺は、ジャングルの面影すらない畑に取って変えられている。プカルパ周辺でも、確かにセルバは残っているけど、セルバらしい場所へ行くには、ウカヤリ河を下って、プカルパを少し離れなければならない。 南部のセルバは、クスコ周辺のアンデス山脈から流れる川の下流、マードレ・デ・ディオス川(Rio Madre de Dios)流域に広がる。マードレ・デ・ディオス川は、ウカヤリ河と異なり、東に向かって流れており、ボリビアを経由して、ブラジルに入り北上してアマゾン河に合流する。私の心を奪ったマヌ(Manu)のセルバは、このマードレ・デ・ディオス川の上流、マヌ川(Rio Manu)を中心に広がる。クスコから北東にアンデス山脈を越え、直線距離で約200kmのところに位置する。このクスコからマヌへ向かうルート上にある、マヌ最寄の少々規模のある村は、ハイジャングルにあるピルコパタ(Pilcopata)。今年、インターネットがつながった。道は舗装されていない。 南部セルバの中心となる町は、マヌより東へ直線距離約250kmマードレ・デ・ディオス川下流の人口6万弱のプエルトマルドナド(Puerto Maldonado)。ボリビア、ブラジルの国境に近い、交通の激しい町だ。プカルパよりはずーっと小さい町だが、それなりに大きく、広がりがあり、町の中にいると、その暑い気候以外はセルバの中にいるとは思えない。中心地、主要道路は舗装されているが、舗装されていない道も多く、砂埃のイメージ。プエルトマルドナドからは、マードレ・デ・ディオス川を上ってマヌへ、また、マードレ・デ・ディオス川に注ぎ込むタンボパタ川流域に広がる保護地域のセルバへ行くことができる。 ペルーのジャングルと言っても、地域によって、その姿、イメージがかなり違う。今年の旅では、マヌ以外のジャングル、南部と中部のセルバを訪れることができた。これからも、できるだけ多くのセルバを体験して、また、そこに住む人々、生活、文化なども見ていくつもりである。 ジャングルの自然環境は素晴らしいけれど、もはや、そこに住む人々、また、遠くに住む人々の生活を抜きに自然環境を語れない時代になっている。ジャングルに魅せられはしたが、ロマンティシズムだけでジャングルを知りたいとは思っていない。しっかり現実を見て、伝えていきたいと思っている。
by Amazon_Peru
| 2010-09-10 11:55
| ペルーアマゾン・Amazon
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